【血行不良は何科で受診?】診察を受けるべき症状と循環器内科の対象疾患

高血圧、高血糖、脂質異常症など血行不良の場合、何科で診察を受けたら良いのでしょうか?

手足や顔の腫れやむくみ、動機や息切れ、無呼吸症候群など、循環器の機能低下によりさまざまな症状があらわれます。

親近者に血管系の病気を発症した方がいる場合も、早めに病院で診察して、予防や治療をおこないましょう。

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1.血行不良は何科で受診する?

血行不良の症状で受診する診療科目とは

  • 循環器内科
  • 心臓血管外科 など

 

循環器とは

『心臓』と、全身の臓器・組織を繋いでいる『血管』を指します。

 

循環器内科とは

風邪や発熱などの内科の治療とともに、循環器である心臓と血管の病気の治療をおこないます。

 

心エコー(超音波)や心電図などにより、『心臓の状態を調べる』、CTや心筋シンチグラフィ、カテーテル検査などにより、『血管の状態を調べる』、血液検査などにより『血液の状態を調べる』ことができます。

 

冠動脈造影検査(心臓カテーテル検査)とは

『冠動脈』とは、心臓の周囲を取り巻いている動脈のことで、心臓の筋肉に酸素や栄養を運んでいます。

 

冠動脈造影検査(心臓カテーテル検査)とは、狭心症や心筋梗塞などの冠動脈虚血性疾患の患者を対象とした検査です。

足の付け根の鼠径部(そけいぶ)や、腕の肘や手首の部分の動脈または静脈から『カテーテル』と呼ばれる非常に細いチューブ(管)を心臓まで挿入して、造影剤で左右の冠動脈(冠状動脈)という動脈を映し出し、血管の状態を調べる検査です。

 

動脈から挿入したカテーテルの先端を冠状動脈の入り口まで進め、造影剤を注入して心臓をX線撮影します。

ビデオカメラを使い、リアルタイムに撮影することもあります。

造影剤によって冠状動脈が映し出され、動脈硬化が進行して血管が狭くなって狭心症の原因となっている場所が見つかり、心筋梗塞で詰まってしまった場所と障害された場所がわかります。

 

カテーテル治療とは

狭心症など、冠動脈という血管が動脈硬化などのために狭くなる病気の治療にカテーテル治療やバイパス手術をおこないます。

カテーテル治療は、カテーテル検査の技術を応用したもので、いくつかの種類があります。

 

カテーテル治療の種類

  • 風船治療(経皮的冠動脈形成術・PTCA・冠動脈インターベンション・PCIなどの呼び名がある)
  • ステント治療

この他に、ロータブレーター、方向性アテレクトミー、血栓吸引療法などの特殊なカテーテル治療もあります。

 

風船治療(カテーテル検査を応用したもの):約3ヵ月で30~40%程度の割合に再狭窄が生じる

  1. 狭くなった冠動脈へ、先端に風船(バルーン)をつけた極細のカテーテル(バルーンカテーテル)を入れる
  2. この風船をふくらませることで、狭くなっている冠動脈も大きく広がる
  3. バルーンカテーテルを抜き取る

 

ステント治療(風船治療を応用したもの):約6ヵ月で約20%前後の割合に再狭窄が生じる

  1. ステンレスなどの金属でできた小さい網目模様の筒を乗せた構造をしているステントを風船治療に使う風船でふくらませる
  2. 冠動脈の狭窄部位でステントを拡張することで病変部を治療する
  3. バルーンカテーテルを抜き取るが、植え込まれたステントは取り出さない

 

ステント治療は、風船治療よりも再狭窄が生じる確率が低い治療法です。

通常は、ステントを入れることで良くないことが起こることはありません。

ただし、まれに冠動脈内に挿入したステントに血栓(血の塊)ができて、急に閉塞する場合があります。

これを防ぐために、治療後の2~4週間はチクロピジン、アスピリンなどの薬の服用が必要になるため、アレルギーや肝障害、胃潰瘍などのために、この薬が飲めない場合は、ステント治療ができない可能性があります。

 

狭心症の場合に、『カテーテル治療』と『バイパス手術』のどちらが適しているか、については未確定の部分もありますが、基本的には「どの程度、冠動脈が障害されているか」によって判断されます。

 

2.主な対象疾患とは?

主な対象疾患

  • 虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)
  • 不整脈
  • 心筋症
  • 心不全
  • 心膜疾患
  • 心臓弁膜症
  • 感染性心内膜炎
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 肺梗塞
  • 肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群など)
  • 先天性心疾患
  • 静脈血栓症
  • 睡眠時無呼吸症候群…など

 

心臓の病気や大動脈、肺動脈および末梢血管の病気が対象となります。

 

循環器疾患のリスクが高い症状

  • 高血圧
  • 高血糖
  • 脂質異常症
  • 高脂血症
  • 高尿酸血症
  • 糖尿病
  • 動脈硬化

 

これらの循環器疾患のリスクか高い場合は、定期的に循環器科・循環器内科での診察と指導を受け、突然の命に関わる重篤な症状を予防することが大切です。

 

無症状でも命に関わる病気

高齢者や糖尿病のある人は、症状(胸痛、動悸など)があらわれない狭心症・心筋梗塞が起こることもあり、『無症候性心筋虚血』などといいます。

痛みを感じる神経が鈍くなり、発作に気づかないためです。

 

『大動脈瘤』は破裂するまで全く無症状であることが多く、『心房細動』、『心筋弁膜症』なども病状が進行するまで、症状がほぼあらわれないため、検査結果などに注意しましょう。

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3.循環器内科で診察をすると良い症状とは

循環器疾患と発病前の症状

  • しめつけられるような胸痛
  • 胸痛時の首や肩の痛み
  • 動悸(ドキドキする、脈の乱れ)
  • 運動時の息切れ
  • 息苦しくて横になれない
  • 失神(突然意識を失った)
  • 健康診断で心臓の雑音、心電図異常、胸部レントゲン異常を指摘された
  • 血縁関係に心臓病が多い、もしくは突然死された方がいる
  • 血圧・血糖値・血中コレステロール値が高い
  • 手足や顔が腫れてきた
  • いびきがひどい、睡眠中の無呼吸を指摘された
  • 運動や歩行後の足のしびれや冷え
  • 長く歩くとふくらはぎが重たくなり、少し休憩すると症状がなくなる

 

こういった症状の人は、循環器の機能が低下した状態で病気の可能性があります。

 

4.循環器疾患と生活習慣病の関係とは?

循環器疾患は、喫煙、食事、運動、飲酒、肥満などとの関連が深くあるため、薬物による治療だけでなく、生活習慣を見直し、血行不良を改善することがとても重要です。

 

『生活習慣病』は、循環器疾患のリスクが高い状態であるため、心臓と血管の負担を減らし、生活習慣病の予防と治療をおこなうことが大切です。

食事方法や食事内容、運動習慣、ストレス解消などにより、生活習慣病や動脈硬化の悪循環を絶ちきりましょう。

 

動脈硬化とは

動脈硬化とは、『血管壁が厚くなる』、『血管の弾力が失われる』、『血管の内腔が狭くなる』状態です。

動脈硬化は高血圧、脂質異常、高血糖などにより急速に進行し、悪化します。

 

塩分・糖分・脂肪分の摂りすぎなどの食生活や運動不足などの生活習慣により悪化するため、食べすぎをなくし、体を動かすことが重要です。

動脈硬化の危険因子は、ストレスや加齢、家族歴も関係があるため、親族に循環器疾患を発症した方がいる場合など、定期的に病院での検査をおこない、予防につとめましょう。

 

5.まとめ

血行不良の場合、心臓と血管の治療をおこなう『循環器内科』や『心臓血管外科』で診察を受けましょう。

心臓の状態、血管の状態、血液の状態を調べ、病気の予防・治療をおこないます。

 

高血圧や高血糖など、血行不良の症状は、自覚しにくく、自覚症状が出るときには命に関わる危険状態であることが多くあります。

健康診断などで、生活習慣病である数値結果が出たときにはすぐに受診して、生活習慣での指導を仰ぎ、正常な数値を保つようにしましょう。

 

↓こちらの記事もご覧ください

[血糖値と血行不良の関係とは?高血糖が血管を傷つける理由]

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