【現代の子供が血行不良になりやすい理由】とは?小児メタボと生活習慣病

子供の血行不良の原因は、現代の生活習慣によるものです。

食べ過ぎたり、コンビニやスーパーなどの外食で塩分過多の食事になりやすく、ゲームなど遊び方の変化によって運動不足の傾向があります。

このような生活習慣が血行不良を招いても、痛みや症状は感じにくいため、将来重大な病気へとつながります。

子供の頃から生活を整えて、健康な一生を過ごしましょう。

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1.小児肥満・メタボリックシンドロームとは?

小児肥満とは

『肥満』の原因は、『遺伝による肥満』と『生活習慣・社会環境』による要因があげられます。

 

遺伝による肥満

【病気】

  • 一つの遺伝子の異常(脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンの遺伝子に、生まれつき異常がある場合…など)

 

【体質】

  • 多くの遺伝子に軽い変化(遺伝子多型)の組み合わせの可能性

 

生活習慣・社会環境による肥満

  • 脂肪・糖質の摂取量の増加
  • 食べ過ぎ
  • 運動不足
  • ストレス

 

小児メタボリックシンドロームとは

『メタボリックシンドローム』とは、肥満のうち、『腹部肥満(腸の周囲に内臓脂肪がたまるもの)』とともに、『血圧』、『血糖値』、『コレステロール』の異常や代謝の異常をともなっている症候群のことです。

 

メタボリックシンドロームであると、2型糖尿病や動脈硬化になりやすいため、血液の流れが悪くなったり、血管が硬くなったりして、詰まりや破裂が起こりやすくなります。

 

内臓脂肪は、お腹をCTスキャンなどを使用して確認することができますが、CTを同じ人に繰り返しおこなうことはできません。

そのため、腹囲(へその位置でお腹まわりを測る)の値と、血圧、血糖値、血清脂質の数値で判断します。

 

子供のメタボリックシンドロームの診断基準と診断基準の目安

  • 中学生で腹囲80cm以上
  • 小学生で腹囲75cm以上

 

または、

  • 腹囲÷身長=0.5以上

 

[日本人小児のメタボリックシンドロームの判断基準(6~15歳)]

「2010年度改訂版」

出典:厚生労働省研究班、11.3より

 

生活習慣病とは

生活習慣病とは、偏った食生活や運動不足、ストレス、喫煙など、毎日の好ましくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気の総称です。

  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 高血圧
  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • がん
  • 腎臓病
  • 肝臓病
  • 骨粗しょう症
  • 歯周病…など

 

多くの生活習慣病は血行不良の状態が続きますが、はじめは自覚症状がないため、相当の年数を経てから病状が現われるのが特徴です。

 

子供のうちから注意する食習慣

  • 食べ過ぎ
  • 油っぽい食べ物をよく食べる
  • 塩分の摂りすぎ
  • 糖分の摂りすぎ
  • 朝食ぬきなど欠食をする
  • 夜遅くに食べる
  • 野菜や果物をほとんど食べない…など

 

子供のうちからこのような食習慣がみられる場合は、なるべく早く改善する必要があります。

 

2.皮下脂肪と内臓脂肪とは?

皮下脂肪と内臓脂肪とは

皮下脂肪

  • 全身の皮膚のすぐ下にたまりやすい
  • (主に)徐々にエネルギーとして蓄える
  • 減りにくい
  • お尻・太ももにつきやすい
  • 女性につきやすい

 

内臓脂肪

  • おなかにたまりやすい
  • (主に)急速にエネルギーとして蓄える
  • つきやすく、減りやすい

 

摂取エネルギー(食べる量)が、消費エネルギー(運動などで使われる量)を上回ることで、残った分が『脂肪』として蓄えられます。

脂肪には、保温の役割や、外部の衝撃などから内臓などの器官を守るはたらきがあります。

 

内臓脂肪が増えると血行不良になる

内臓脂肪が増えることで、血圧や代謝などに悪影響が出ます。

脂肪細胞から、『アディポカイン(アディポサイトカイン)』という物質が分泌されるためです。

 

主な善玉アディポカイン

  • アディポネクチン:糖尿病・動脈硬化になりにくくする
  • レプチン:体重を一定に保つ働き

 

主な悪玉アディポカイン

  • PAI-I:血液が固まりやすくなり、血管が詰まる原因となる
  • TNFa:動脈硬化を起こしやすくする
  • レジスチン:糖尿病を起こしやすくする
  • アンジオテンシノージェン:血圧上昇系の物質

 

肥満になり脂肪がたまることで、善玉の代表であるアディポネクチンが減少するため、糖尿病や高血圧などを起こしやすくなります。

 

3.コレステロールとは?

コレステロール・中性脂肪とは

『コレステロール』とは、血液中の脂質(脂肪)の一種で、体やホルモンの成分となる重要な物質です。

ヒトの細胞の外を覆っている細胞膜の成分であり、副腎皮質ホルモンや男性ホルモン・女性ホルモンはコレステロールをもとに合成されます。

 

コレステロールは、血液中では『アポたんぱく』というたんぱく質と結びついて、『リポたんぱく』を形づくっています。

 

HDLコレステロール・善玉コレステロール

  • 動脈硬化を起こしにくい
  • 高比重リポたんぱく
  • 血管の壁などについているコレステロールを肝臓に運ぶ役割

 

LDLコレステロール・悪玉コレステロール

  • 低比重リポたんぱく
  • 肝臓から、全身の細胞にコレステロールを運ぶ役割

 

『中性脂肪(トリグリセリド)』とは、皮下脂肪や内臓脂肪などの組織の中心で、1gで約9Kcalのエネルギーを貯蔵することができます。

摂取エネルギーが増えると、主として中性脂肪として皮下などの部分に蓄えられます。

 

コレステロールが増えると血行不良になる

血液中のコレステロールが必要以上に高くなることで、LDLコレステロールが増加し、動脈硬化が進行しやすくなります。

血管の壁にコレステロールがつくことにより、『血管が硬くなる』、『血管が狭くなる』とともに、プラーク(血管の壁にできる塊)が形成され、はがれたプラークによって『血管が詰まりやすくなる』ためです。

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4.血圧とは?

血圧とは

心臓は、全身の血管(動脈)に血液を送り出し、体中に酸素や栄養素を供給します。

このとき、血管の中に血液を流すためにかかっている圧力を『血圧』といいます。

 

収縮期血圧(最高血圧)

  • 心臓が縮まり血液を送り出す時に、血管は広がり、血圧は最も高くなる

 

拡張期血圧(最低血圧)

  • 心臓が広がるときは、血管が緩み、血圧が最も低くなる

 

高血圧になると血行不良になる

高血圧により、常に血管に強い圧力がかかり続けることで、血管が傷みやすくなります。

血管が傷まないように血管壁が厚くなることで、血管の弾力がなくなったり、硬くなるため、血行不良となります。

 

高血圧は、血管と心臓の両方に大きな負担となります。

原因は、肥満、高血糖、塩分のとりすぎ、ストレスなどです。

生活習慣の改善によって食べ過ぎやインスタント食品の摂取を控えることが大切です。

 

5.血糖とは?

血糖値とは

『血糖値』とは、血液中に含まれる糖分(ブドウ糖)の量のことで、体の活動・エネルギーの源です。

 

低血糖

  • 血糖値が下がりすぎて、エネルギーが十分に供給されず、活動が低下する

 

糖尿

  • 血糖値が上がりすぎて、余分な糖が尿に漏れる

 

高血糖

  • 血糖値が上がりすぎて、代謝の異常が起こる

 

すい臓のランゲルハンス島という部分でつくられる『インスリン』というホルモンは、血糖値が高くなり過ぎないように、調節する働きをしています。

食事の後などに血糖値が高くなると、インスリンが分泌され、血糖値は正常に保たれます。

余分なブドウ糖は、『グリコーゲン』として、肝臓や筋肉に蓄えられます。

血糖値が低くなると、インスリンの分泌も低くなり、『グルカゴン』、『コルチゾール』、『成長ホルモン』などのホルモンが分泌されてグリコーゲンを分解し、ブドウ糖として放出することで、血糖が下がるのを防いでいます。

 

高血糖は血行不良になる

血糖値が高い状態が続き、糖尿病になると、動脈硬化が進行します。

糖尿病、内臓脂肪の蓄積、脂質異常症、高血圧はそれぞれ動脈硬化を促進させる要因となり、これらが合併することで動脈硬化が急速に進みます。

 

また、タンパク質は、糖化することでさまざまな合併症を起こします。

血糖値が高い状態が続くと、血液中のブドウ糖にいろいろな物質がベタベタとくっつきます。

このときに、ヘモグロビンとブドウ糖が結合したものが『ヘモグロビンA1c』の値で表され、検査前1か月間の血糖値の平均値や糖尿病の状態を表すと考えられています。

 

『糖化タンパク質』は、『AGE(Advanced Glycation End Products』ともいい、終末糖化産物のため、これ以上に変化しようのない、代謝しにくい性質を持っています。

 

糖化することで、タンパク質は変質し、劣化します。

全身の血管内壁のたんぱく質(コラーゲン)と糖がくっつき、次第に糖化タンパク質になると、内壁のコラーゲンはしなやかさや弾力を失い、厚く硬くなります。

その結果血行不良となり、血管は破れやすく、詰まりやすくなるのです。

 

食後1時間後に、15~30分程度・中程度の負荷の運動をすることで、血糖値を下げる効果があります。

 

6.子供の肥満による弊害とは?

身体的な弊害

肥満は、多くの生活習慣病の原因となり、肥満にともなって各種の病気が起こった状態を『肥満症』と呼びます。

糖尿病や高血圧などにより、全身の血管や臓器、神経に異常が起こります。

 

精神的な弊害

肥満と精神は密接な関係にあり、肥満による劣等感を感じることで、人との関わりや外での行動が減少します。

室内で体を動かさない遊びの増加や、外での運動量の減少により、活動量が減る傾向があります。

 

また、精神的に落ち込んだり、劣等感があることで、やけ食いなどにより肥満を悪化させることにつながります。

 

ストレス発散や悩みごとの解決により、積極的に行動できること、屋外での行動により間食を減らすことなどで、肥満と精神状況の悪循環を断ち切りましょう。

 

7.現代の子供が血行不良になりやすい理由とは?

食事・栄養の変化

先進国では飢えで苦しむ人の数は減り、エネルギーの摂りすぎによる肥満・生活習慣病になる人が増えています。

糖質や脂質の多い食事などの影響によって、肥満、高血圧、高血糖、脂質異常となり、血液や血管の質が低下して、血行不良となります。

 

運動不足・活動量の低下

現代の子供たちは、運動不足の傾向があります。

交通の発達による行動量の減少や、テレビやゲーム、勉強時間の増加による運動不足によって、現代の子供の活動量が減っています。

これは、多くの大人も同様であり、家電の発達やデスクワークの増加などによって活動量が減っています。

 

筋肉を動かさないことで、重力によって血液や体液が足に停滞してむくみとしてあらわれたり、筋力低下により冷えやしもやけなどがあらわれ、全身が血行不良の状態となります。

 

運動のはじめかた

子供のときからの運動習慣を身につけることで、大人になっても運動する機会を増やすことができ、一生にわたって健康を保つことにつながります。

人によって適した運動は異なりますが、『有酸素運動』、『筋肉を鍛える運動』が効果的で、『ゲーム的な運動』に組み合わせることで、継続が容易になります。

 

体重が増加している人は、肺などの『呼吸器』、心臓や血管などの『循環器』、骨や筋肉などの『運動器』が強い運動に耐えられる状態ではないため、『軽い運動』と『食事療法』から始めるようにします。

 

8.まとめ

子供の血行不良は、現代の生活習慣が大きく関わっています。

糖質や脂質の摂りすぎなどによる食事習慣や、運動習慣の減少による活動量の減少が要因のため、毎日の生活習慣を整えることが重要です。

 

血行不良だけの状態は、痛みなどの症状を感じにくいため、大人になってから重大な病気を招きます。

子供の頃から、規則正しい生活、バランスのとれた食事、インスタント食品に頼らない、運動習慣を身につける、体を動かすストレス解消方法を行なうなどを意識して過ごしましょう。

 

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