医薬品は、さまざまな研究や経験の積み重ねにより、有効な成分が証明されたものです。
薬によって一時的にでも血行不良を改善することで、体に多くのメリットがあります。
根本からも血流を良くする方法も併せて行うことで、身体機能の向上や病気の予防になるため、積極的に血行を促しましょう!
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1.血行不良の要因とは?

血行不良の要因
- 冷え
- むくみ
- 姿勢
- ゆがみ
- 運動不足
- 筋肉量・筋力の低下
- 血管の質の低下
- 血液の質の低下
- ストレス
- 喫煙 など
現代人のライフスタイルは、掃除や洗濯、家事などを家電で行ない、昔と比べて筋肉を使う機会がとても少なくなっています。
ワークスタイルも、長時間のデスクワークなどで同じ姿勢を続けることが多くなっていたり、体にゆがみがあることで血行不良になりやすい状態です。
また、脂質や糖質、塩分の多い食事や運動不足によって、血管が硬く、狭くなって血圧が上がったり、コレステロールや中性脂肪、ブドウ糖などが増えすぎて血液がどろどろになるなど血管や血液の質が低下してしまいます。
ストレスは自律神経系のバランスが乱れて交感神経が優位となり、血液の循環機能の働きが低くなります。
また、血管を収縮させる働きのあるストレスホルモンが大量に分泌され、血管が狭くなることで血行不良となるのです。
動かず、食べないことで、現代人の低体温化も進んでいます。
冷えやむくみは、運動不足や筋肉量の低下によって起こり、血行不良とともに悪循環となります。
2.血行不良を改善する薬とは?
医薬品
血行促進に効果のある西洋薬の成分
- ビタミンE
血液に効果のある漢方薬の生薬
- ジオウ(地黄)
- シャクヤク(芍薬)
- センキュウ(川芎)
- トウキ(当帰)
- トウニン(杏仁)
- ボタンピ(牡丹皮)
- コウカ(紅花)
- タンジン(丹参)
- サージ・サジー(沙棘) など
西洋薬とは
『西洋薬』は、科学的に合成されたものや有効成分のみを抽出したものでできていて、西洋医学は、病気の原因や仕組みを究明して、特定の標的に作用するように治療を行ないます。
ビタミンEとともに、筋肉疲労の改善や炎症を抑えるなど、他の症状に効く成分を配合しているものが多く、肩こりや眼精疲労など、血行不良を改善することで不調を緩和することができます。
漢方薬とは
『漢方薬』は、天然素材の薬効成分がある部分を加工してつくられていて、漢方医学は『心身一如』(しんしんいちにょ)という考え方があり心と体を一つとして捉え、体質そのものを改善しバランスを調整することで自然治癒力を高める治療法です。
ひとつの生薬の中にさまざまな成分が含まれています。
西洋薬も漢方薬も、血液や血管の状態、他の症状、体質に合わせて医師や薬剤師に相談してから、薬を服用するようにしましょう。
あらかじめ副作用を知り、副作用の対応方法も聞いておくと安心です。
以外と怖いビタミン過多
ビタミンEを1日に276㎎以上摂取し続けた人は、総死亡率が上昇するという調査結果も出ています。
また、ビタミンAを乳児に過剰投与することで中毒症状を起こしたり、妊婦の場合は胎児に奇形が発生する率が高まるという報告もあります。
ビタミンCは『水溶性』のため、尿として排出されるため大きな実害はありません。
具体的なメカニズムなどはまだわかっていませんが、『脂溶性』のビタミンを過剰摂取することで、体に悪影響が現れることもあるため注意が必要です。
また、血栓予防のためにアスピリンやワルファリンなどの医薬を常用している人が、ビタミンEを過剰摂取することで、出血が止まりにくくなります。
ビタミン類は、通常の食事で摂取する量では心配ありませんが、医薬品やサプリメントなどにより大量に摂取することで、弊害が出る可能性もあるのです。
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3.血行不良を改善する方法
薬を飲む
運動ができない状態のときは、一時的に薬を飲むことも有効です。
他の薬やサプリメントとの併用や、長期間の常用、副作用などに注意して服用するようにします。
筋トレ
筋肉を使わずにいることで、年々筋肉量が減っていきます。
筋肉量や筋力が低下することで、基礎体温が低くなり、冷え症につながります。
運動だけでなく、筋力トレーニングをしっかりと行なうことが、血行不良と冷えを根本的に改善できる方法の1つです。
運動・ストレッチ・マッサージ・ツボ
運動は血行不良を改善するためにとても有効で、筋肉を動かしたり、伸ばすことで血流が促進されます。
現代のライフスタイルでは、体を動かす動作がとても少ないため、『運動をする時間』を作るか作らないかで、将来の健康状態が大きく変わってきます。
関節の歪みを整えることで、根本的な血行不良の改善に役立ちます。
長時間同じ姿勢を続けているときは、時々手足を揺らしたり、ストレッチなどで、血液を循環させるようにします。
マッサージやお灸などで、ツボを押したり温めることも効果的です。
- 血行をよくするツボ:肩井(けんせい)
乳頭から真上に手をすり上げ、肩の一番高いところを押して痛みを感じるところです。
ストレス発散
ストレスの原因を取り除くことが最も効果的で、発散のためには何か集中できることを見つけましょう。
読書や映画鑑賞、スポーツ、ヨガなど…悩みや不安を考えない時間を増やすことが大切です。
長時間同じ姿勢を続けるときには、定期的に首の筋肉を休ませたり、ふくらはぎをマッサージして血流を促します。
食生活
塩分の多い食事はむくみやすくなり、血行不良を招きます。
脂肪分や糖分の多い偏った食事や栄養に注意して、バランスの良い食事により血液の質を高めます。
血液の質を高める食生活を意識して、健康な血液が全身を循環することで、血管の質も高まります。
体を温める・冷やさない
膝掛け、腹巻き、ホッカイロ、火を使わないお灸などを利用して、特に首や下半身を温め、冷やさないことが重要です。
温かい飲み物などで、内臓も冷やさないようにしましょう。
特に女性は、骨盤や腰回りの太い血管を温めることで、効率よく全身を温めることができ、子宮や卵巣などの大切な臓器の働きも停滞しにくくなります。
血行促進グッズ
磁気治療器(マグネループ・エレキバンなど)により、磁気の力で筋肉組織の血行不良を改善する方法もあります。
4.健康的な体温の変動とは?
体温変動と健康の関係
体温は、一日の中で上がり下がりの変動が高いほど良く、健康です。
夜は脳や体を休ませるため、睡眠中に体温が下がります。
そのため、日中は体温を上げて、冷やさないことで体温の変動を高めることができます。
朝ごはんを食べて体温を上げることと、運動をして体温を上げたり、服装や飲み物、膝掛けなどで日中も体温を下げないことが大切です。
血行が良いと代謝も上がり、免疫力も上がります。
代謝を上げることですべての臓器の働きが良くなるため、健康にも美容にも良いことばかりです。
女性は男性に比べて筋肉量が少なく冷えやすいため、筋肉を動かしたり、増やすように心がけましょう。
5.まとめ
血行不良を改善する薬の成分は、ビタミンEです。
血行不良を改善することで、他の症状が和らぐ可能性もあり、コリや痛みの悪循環を断ち切ることができます。
血液の質や血管の質を高めることも大切なので、運動や食事など生活習慣の改善も行ないましょう!
薬の服用は、一時的な改善に役立ちますが、根本からの改善には筋肉を動かすことが効果的です。
冷えと血行不良はともに悪化してしまうので、日中に身体を冷やさない服装や飲み物を意識して、お灸、磁気治療器など、血行促進グッズも活用してみてください。
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[血行不良が口臭の原因?においの成分と発生のメカニズム]スポンサードリンク
漢方薬、サプリメント、ビタミンE、あらゆる物を試しましたが体の動きがこわばってよくありません。今、グルコサミン等が入った物を飲んでいます。
手足のこわばりは、主に関節とその周辺の腱の炎症によって起こります。
日常生活から考えられる原因は、「冷えや体の疲れ」、「関節の老化による変性」、「手足のこわばりの原因となる疾患(関節リウマチ、膠原(こうげん)病、ばね指症、パーキンソン病、線維筋痛症など)」です。
早めに内科や整形外科、リウマチ科、神経内科などを受診しましょう。
疾患ではない場合は、冷えの改善(筋肉量を増やす、入浴、ストレッチなど)や、冷えの予防(カイロ、ひざかけなど)、体の疲れをとる(質の良い睡眠、休息など)が有効です。