【血行不良による足の症状】とは?心臓・血管のはたらきと動脈硬化が引き起こす主な病気

血行不良により、足や体にさまざまな症状があらわれます。

心臓や血管は、無症状でも危険な病気の可能性もあり、症状があらわれた時には、命に関わる大切な臓器です。

仕組みと働き知って、負担を減らすことにより、大切な心臓と血管を守りましょう。

スポンサードリンク



1.血行不良による症状とは?

血行不良による症状

  • むくみ
  • 冷え
  • 腫れ
  • しびれ
  • 痛み
  • 疲労感
  • 倦怠感・だるい
  • めまい・失神
  • 乾燥肌
  • 皮膚のかゆみ…など

 

加齢、病気、生活習慣(偏った食事・運動不足・冷えなど)により、血行不良になると体にさまざまな症状があらわれます。

 

心臓から送り出された血液が、血行不良によって運ばれにくい状態にあることで、新鮮な酸素や必要な栄養素が全身の細胞に供給されません。

また、二酸化炭素と老廃物の回収がうまくできないことで、臓器などの機能が低下して不調を招きます。

 

血液を送り出し、心臓へ戻るはたらきが十分におこなわれることが、血液循環をスムーズにして、健康へとつながるのです。

 

腎臓病によるむくみと心臓病によるむくみの違いとは

『腎臓病によるむくみ』は、顔面に出やすく、朝からあらわれることが多いという特徴があります。

『心不全によるむくみ』は、心臓から遠い下半身に出やすく、昼を過ぎた頃に足の甲や足首、すねのあたりからあらわれ始めることが多いという特徴があります。

 

閉塞性動脈硬化症

足の動脈硬化によって起こる『閉塞性動脈硬化症』は、足が「だるい」、「冷える」、「しびれる」といった初期症状があらわれます。

少し進行すると、一定の距離を歩くと足に痛みが出て歩けなくなり、しばらく休むとまた歩けるようになるという『間欠性跛行(かんけつせいはこう)』の症状があらわれます。

さらに動脈硬化が進行すると、安静時にも足が痛むようになります。

 

閉塞性動脈硬化症の人が、急に足の痛みがあらわれた場合は、血栓などが詰まって血管が閉塞した可能性もあります。

血流が完全に途絶えると、組織が壊死してしまうため、緊急の措置が必要です。

 

なお、腰椎で神経の通り道が狭くなる『腰部脊柱管狭窄症』でも、間欠性跛行が起こり、閉塞性動脈硬化症と症状が似ています。

 

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は、静脈の血管の内側にある弁が何らかの原因(遺伝など)により、機能不全になることで、血液が逆流して血管内に溜まりコブのように盛り上がっている状態です。

「むくみ」、「重い」、「だるい」、「こむら返り」などの症状があらわれ、長時間立ち続けた後など、夕方に強くあらわれます。

 

2.心臓と血管のはたらき

心臓と太い血管のつながり

心臓の中は、『右心房』、『右心室』、『左心房』、『左心室』の4つの部屋に分かれています。

右心系

【右心房】

  • 上大動脈
  • 下大静脈

【右心室】

  • 肺動脈

 

左心系

【左心房】

  • 右肺静脈
  • 左肺静脈

 

【左心室】

  • 大動脈

 

右心系と左心系は、『中隔(ちゅうかく)』という心筋の壁で完全に仕切られており、それぞれを流れる血液が混じらないようになっています。

心臓から『動脈』により肺や全身に血液が送り出され、『静脈』により心臓に血液が戻ります。

 

心臓がはたらくためには、心筋も血液を必要とするため、『冠動脈(かんどうみゃく)』という血管が、心臓を取り巻き、酸素と栄養を供給しています。

 

心臓のはたらき

心臓は、全身を巡る血液を送るポンプの役割をしている臓器です。

生命活動を維持するために、必要な酸素と栄養を全身へ届けます。

 

心臓は『心筋』と呼ばれる丈夫な筋肉でできていて、1分間に約5リットルもの血液を送り出し、休みなく収縮・拡張を繰り返しています。

 

心臓の拍動のしくみ

心臓は、一定のリズムで収縮と拡張を繰り返す『拍動(はくどう)』により、血液を循環させています。

この拍動を生み出しているのが、右心房の上部にある『洞結節(どうけっせつ)』が発する電気刺激です。

心臓の筋肉は、この刺激が生じると収縮し、刺激がなくなると拡張するのです。

 

洞結節で発生した電気刺激は、左右の心房の壁を通って『房室結節』にいったん集まります。

このとき心房を収縮させ、心房から心室への血流を助けます。

 

房室結節に集まった電気刺激は『ヒス束』、『右脚』、『左脚』、『プルキンエ線維』と伝わり、心室の筋肉へと伝わります。

このとき心室を収縮させ、右心室から肺動脈へ、左心室から大動脈へと、血液が送り出されます。

 

この一連の経路を『刺激伝導系』と呼び、心電図はこの伝導を捉えたものです。

 

血管のしくみ

血管の壁は、『外膜』、『中膜』、『内膜』の3層構造になっています。

【動脈】

  • 外膜:薄くて硬い
  • 中膜:平滑筋でできていて厚い
  • 内膜:ごく薄い

 

【静脈】

  • 壁全体が薄く、弾力が乏しい
  • 腕と脚では逆流を防ぐ弁がついている

 

血管のはたらき

血液の循環には、『体循環』と『肺循環』の2つの経路があります。

体循環

心臓の左心室から大動脈へ送り出された血液は、次々と枝分かれする動脈を通って毛細血管に達し、まわりの細胞に酸素と栄養を供給します。

そして、細胞から二酸化炭素と老廃物を回収して静脈に入り、上大静脈か下大静脈に合流して、心臓へと戻ります。

 

肺循環

全身から心臓に戻ってきた血液は、心臓から再び全身に送り出される前に、肺で二酸化炭素と酸素の『ガス交換』がおこなわれます。

右心房に戻った血液(静脈血)は、右心室から肺動脈を通り、左右の肺へ送られます。

肺の中では、枝分かれを繰り返して毛細血管となり、空気と接する『肺胞』を流れるあいだに二酸化炭素を放出し、酸素を受け取ります。

こうして酸素を多く含む動脈血に生まれ変わり、肺静脈を経て、心臓へと戻ります。

 

足は第2の心臓

長時間の立ち姿勢や座り姿勢など、同じ姿勢を続けることで重力によって血液や水分が下に溜まりやすくなります。

この血液を、心臓へ送るポンプの役割を果たすのが『ふくらはぎやの筋肉』です。

 

筋肉を動かすことで、心臓や血管の負担を減らし、血液循環を促します。

 

スポンサードリンク



3.動脈硬化が進むと引き起こす症状とは?

動脈硬化とは

  • 血管壁が厚くなる
  • 血管の弾力が失われる
  • 血管の内腔が狭くなる

 

動脈硬化によって起こる主な病気

【冠動脈】

  • 狭心症
  • 心筋梗塞

 

【脳動脈・頚動脈】

  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • 頚動脈狭窄症

 

【大動脈】

  • 大動脈瘤
  • 急性大動脈解離

 

【目の網膜】

  • 網膜症
  • 眼底出血

 

【腎臓】

  • 腎血管性高血圧
  • 慢性腎臓病

 

【脚】

  • 閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)
  • 壊疽(えそ)

 

動脈硬化は高血圧、脂質異常、高血糖などにより急速に進行し、悪化します。

塩分・糖分・脂肪分の摂りすぎなどの食生活や運動不足などの生活習慣により悪化するため、食べすぎをなくし、体を動かすことが重要です。

 

無症状でも命に関わる病気

高齢者や糖尿病のある人は、症状(胸痛、動悸など)があらわれない狭心症・心筋梗塞が起こることもあり、『無症候性心筋虚血』などといいます。

痛みを感じる神経が鈍くなり、発作に気付かないためです。

 

『大動脈瘤』は破裂するまで全く無症状であることが多く、『心房細動』、『心筋弁膜症』なども病状が進行するまで、症状がほぼあらわれないため、検査結果などに注意しましょう。

 

4.心臓・血管を守る方法とは?

動脈硬化の危険因子とは

  • 加齢
  • 高血圧
  • 脂質異常症(高LDLコレステロール血症など)
  • 糖尿病
  • 肥満
  • メタボリックシンドローム
  • 喫煙
  • 過度の飲酒
  • 家族歴
  • ストレス…など

 

心臓と血管の負担を減らし、守るためには、これらの危険因子を取り除くことが大切です。

食事方法や食事内容、運動習慣、ストレス解消などにより、動脈硬化の進行を止めましょう。

 

5.まとめ

血行不良による足の症状は、むくみ、冷え、腫れ、しびれ、痛み、疲れ、だるさ、乾燥肌、かゆみなどです。

心臓と血管には、血液によって全身に酸素と栄養を運ぶ働きがあり、足の筋肉は心臓へと血液を戻りを助ける働きがあります。

 

心臓、血管、足の筋肉により、血液循環を促し、全身の細胞へ酸素と栄養を供給することが健康のカギとなるのです。

 

加齢により、心臓や血管の働きは低下するため、生活習慣により心臓と血管の負担を減らしましょう。

動脈硬化は症状がないまま進行し、心臓の病状も症状があらわれないものがあります。

症状があらわれた時には、命に関わる病気の可能性が高いため、検査結果などを意識して、予防・改善をおこないましょう。

 

↓こちらの記事もご覧ください

[血行不良と倦怠感の関係とは?疲れを招く食事と改善方法]

スポンサードリンク



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です