血行不良を改善する【着圧ソックスの仕組み】とは?靴下の締め付けは末梢血管を減らす

着圧ソックスなどはむくみやだるさを解消する優れたアイテムですが、靴下や衣類による締め付けは、血行不良を招きます。

しかし、着圧ソックスや着圧ストッキングのように、締め付ける靴下やストッキングが市場には多くありますよね。

締め付ける衣類を着ることで、身体にどんな作用が働いているのかをお伝えします。

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1.靴下による締め付け(着圧ソックス)は血行不良を改善させる?

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着圧とは

『着圧』とは、『着衣によって身体に圧力を加える(加圧する)』物・事を指しています。

衣服や靴下などを着用した際に、その部位にかかる圧力を特化させることで、むくみ解消や、疲労の軽減、スポーツ能力の向上などを目的としています。

 

着圧ソックス・着圧ストッキングの機能とは

『段階着圧で、筋肉ポンプ機能が増進される』という表現は、どのような機能なのでしょうか。

 

ふくらはぎや脚は、第2の心臓と呼ばれています。

心臓から動脈によって血液が送り出され、酸素や栄養を抹消血管(毛細血管)へ届けます。

毛細血管では『酸素を二酸化炭素に』、『栄養を老廃物に』換え、血液は静脈を通って心臓へ戻ります。

 

動脈は『心臓』のポンプ作用により送る力があり、静脈は『ふくらはぎや脚の筋肉』がポンプの働きをします。

長時間の立ち仕事やデスクワークなどの同じ姿勢を続けることで、脚の筋肉のポンプ作用が使われないことで、重力により足には血液、余分な水分、老廃物が溜まりやすくなり、むくみがあらわれます。

 

このむくみを改善するために、靴下や着衣によって圧力を与えると、『毛細血管のような細い静脈を圧迫して血流量を減らし、奥にある太い静脈を使って心臓に血液を戻す働き』をします。

 

数本(毛細血管や静脈)に分かれて運ぶよりも、一本道(静脈)にすることで血液量が多く・勢いよく流れるようになり、停滞した状態(うっ滞)を防ぎ、むくみを予防できます。

 

2.原因療法と対症療法とは?

医療用ソックスは対症療法

着圧ソックスや着圧ストッキングは、脚の冷えやむくみ、だるさを改善できる優れたアイテムです。

 

着圧ソックスは、医療ソックスをもとにつくられているため、「医療現場でも使われているから安心」というイメージがありますよね。

しかし、医療現場でも『原因療法』(症状の原因そのものを制御する治療法)としてではなく、『対症療法』(主要な症状を軽減するための治療を行うことで、自然治癒能力を高め、かつ治癒を促進する療法)として着圧ソックスを使用しているのです。

 

医療用ソックスは、下肢静脈瘤を患った患者さんが対症療法として使用するために開発された商品です。

下肢静脈瘤を患うのは、相応に歳を重ねた女性が大半で、血管や筋力の衰えにより、自力で下肢に溜まった血流を心臓に戻せない状態にあります。

痛みや苦痛を取り除くために、やむなく取られた措置であり、静脈瘤を治すための原因療法ではないのです。

 

着圧はメーカーによって差がある

圧力を表わす指数はヘクトパスカル(hPa)で表されます。

この指数の測定方法がメーカー各社で異なり、同じヘクトパスカル(hpa)でも締め付けの圧力がまったく違うものになるのです。

また、サイズはS、M、L、LLの4サイズありますが、人それぞれ血管の状態も筋力にも差があるため、すべての人が自分にぴったりの製品に出会い、使用できることはとても難しいといえるのです。

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3.靴下による締め付けの代償とは?

毛細血管(抹消血管)は使われないと劣化し、数そのものが減少する

着圧ソックスや着圧ストッキングは、脚に圧力を掛けることによって、血管の末枝である毛細血管への血流を減少させています。

そのため、毛細血管は血流が悪い状態にさせられているのです。

毛細血管に血液が届かないということは、末端の細胞に必要な栄養が届かないということです。

さらに、毛細血管が使われないことで劣化して、数そのものが減少していきます。

 

末梢血管が減少することで、血液量に対して血液が通る血管が減ると、高血圧の原因にもなります。

 

また、血液が全身に行き渡らないことで、栄養不足となり、肌の潤いやツヤがなくなり、乾燥しやすくなるなど、肌の悩みも増えます。

 

使われない筋肉は劣化する

着圧ソックスには、脚のむくみ・だるさを予防し、脚のラインを美しく見せるメリットがあります。

 

しかし、着衣によって身体に強い圧力を加えることで、身体の動きが制限されます。

身体の動きが制限されるということは、安定が保たれる代わりに、部位の筋肉が衰えていきます。

骨折によるギプスや、腰痛による腰ベルトや骨盤ベルトも同じで、損傷した筋肉や骨をサポートして安定させると同時に、筋力の低下を招きます。

 

着圧ソックスとギプスや腰ベルトを比較すると、固定レベルの差があるため、身体機能が低下していく速度が異なります。

着圧ソックスは、ギプスや腰ベルトよりも締め付けがゆるいため、血管の劣化や筋力低下の速度がゆるやかで、自覚しにくいデメリットがあります。

 

何も考えずに、ただ履き続けているだけでは、本来の身体の機能が働かずに血管や筋肉を劣化させてしまいます。

その結果として、半永久的に使用せざるを得ない状況に陥ってしまうことになるため、筋肉を動かして根本的にむくみやだるさを解消するようにしましょう。

 

4.根本的な解決方法とは?

血行不良の改善方法

足裏たたき運動

  • 両足を伸ばし背中を付けて座り、片足ずつヒザの裏を床に叩きつける

 

手足ぶらぶら

  • 仰向けに寝て両手両足を天井に向けて上げ揺らす

 

血行を促すためには、このような簡単な動作で末梢の血液を心臓へ戻すことができます。

ストレッチやヨガなど、身体のゆがみを整えることでも血液循環が促されます。

筋トレやエクササイズで筋力を上げることで、加齢と共に減少する筋肉量を維持し、血行不良を改善してむくみや冷え、だるさを解消することができます。

 

着圧ソックスを履き続ければ、健康的な脚になるわけではありません。

血管の劣化や筋力低下を防ぐため、筋肉を動かすことが、健康的な脚をつくるためには必要なのです。

 

冷えやむくみの状態を放置して、定着してしまうと、むくみを解消することが難しくなります。

むくみを取り除くことができ、悪化を防ぐ着圧ソックスは優れた機能を持っています。

着圧ソックスの使用とともに、マッサージ、ストレッチ、エクササイズを行うようにしましょう。

 

ゆがみは血行不良のもと

血行不良の原因は、靴下や衣類のによる締め付けだけでなく、骨盤のゆがみや腰椎のゆがみの場合も多くあります。

 

日常生活において、前後・左右の偏りなどによる間違った姿勢や身体の使い方、習慣に合わせて腰椎や骨盤がゆがみます。

すると、足の付け根や膝裏、ふくらはぎやすねなどの筋肉に長い間負担をかけ続けることで、筋肉が過緊張してしまうことで血行不良を招きます。

 

お風呂上がりのストレッチで、緊張をほぐし身体を柔らかく保つことで、血行不良の改善やケガの予防にも繋がります。

 

5.まとめ

衣類によって圧力を与える着圧ソックスは、末梢の血液量を減らして、主要な血管の血液量を増やすことで血行不良を改善する機能があります。

靴下や衣類による締め付けは、末梢の血液量を減らして、血管を劣化させ、数そのものを減らす可能性があります。

 

着圧ソックスは、むくみやだるさを解消し、悪化を防ぐ優れたアイテムですが、間違った使い方を続けることは、健康を損ねてしまう可能性が高いため、どうしても必要なときに一時的な措置として利用し、むくみ予防や改善に役立てましょう。

 

血液循環を促す、ゆがみを改善する、筋肉量を維持することなど、根本的な解消方法を行うことが大切ですね。

 

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