【血行促進作用のあるクリームと塗り薬の成分】とは?薬の投与方法の種類と特徴

血行促進作用のある塗り薬の成分には、皮膚の再生を早める役割があります。

塗り薬には、軟膏、クリーム、ローション、ゲルなどがあり、それぞれにメリット、デメリットがあります。

症状にあわせた、薬の成分と形状を選びましょう。

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1.血行促進作用のある塗り薬の成分とは?

血行促進効果のある成分

(1)ビタミンE

  • ビタミンE
  • ビタミンE誘導体
  • トコフェロール酢酸エステル
  • ビタミンE酢酸エステル
  • 酢酸d-αトコフェロール
  • 天然型ビタミンE

 

塗り薬(クリーム)には、メーカーや製品によってさまざまに表記され、ビタミンEをトコフェロールなどと表示されています。

 

ビタミンEには、毛細血管を広げて血流を改善する血行促進効果があります。

全身に血液が巡ることで細胞の新陳代謝が活発化するので、肌のトラブルを防ぎ、ハリやツヤを出すことにも繋がります。

 

(2)トウガラシチンキ

皮膚を刺激して血管を拡張させます。

その血流改善効果を期待して、筋肉痛、しもやけ、凍傷、育毛などに外用します。

 

(3)ヘパリン類似物質

HPクリームやヘパソフトなどに含まれるヘパリン類似物質は、保湿、抗炎症・傷痕を綺麗にする、血行促進の作用があります。

 

ヘパリンは血の固まりを溶かし、血液をサラサラにする作用があり、身体の中に出来てしまった血栓を溶かしたり、血栓を予防するために投与されます。

ヘパリン類似物質もヘパリンと類似したはたらきがあるため、血液の流れを良くするはたらきがあります。

 

注意点としては、血栓を溶かす作用があるため、更に出血しやすくなると重篤な状態になる可能性のある方(先天性の出血性疾患を持っていたりという方)は使用すべきではありません。

該当する方は極めて少数ですが、そのような方には使えない薬です。

 

血行促進作用の役割

ビタミンE(トコフェロール酢酸エステルなど)は、血行促進をして、皮膚の再生や患部の回復を早める役割をします。

そのため、ひび、あかぎれ、しもやけやかゆみ止めのクリームにビタミンEが含まれ、肌の再生を促進する働きをします。

 

足は手よりも薬剤の吸収がしにくいなど、皮膚の部位にも特徴があり、冷えやむくみの改善には、クリームなどの塗り薬よりも、内服薬で血行促進させることが効果的です。

 

2.薬の投与方法の種類と特徴とは?

薬の投与方法の種類と特徴

  1. 経口
  2. 注射
  3. 吸入
  4. 経直腸
  5. 経皮
  6. 点眼・点鼻・点耳

 

(1)経口(けいこう)

から内服した経口薬の多くは、胃や腸へ届いて小腸から吸収され、小腸と肝臓をつなぐ血管を通って肝臓に入り、肝臓ではじめての代謝(初回通過効果)を受けてから全身に行きわたります。

 

特徴

  • 簡単に体内に入れることができる
  • 持ち運びに便利である
  • 形状:原末、細粒、顆粒、ドライシロップ、錠剤、カプセル、トローチ、液剤、舌下錠…など

 

(2)注射

注射器を用いて、血管や皮下、筋肉などに薬剤を体内に入れる方法です。

 

特徴

  • 経口薬に比べて、効果の発現が早い
  • 肝臓に達する前(初回通過効果を受ける前)に、薬が血管を介して体内に運ばれる
  • 初回通過効果を受ける前に薬が体内に運ばれるため、効果が強く現れ、副作用も多くなる
  • 方法:皮下注射、筋肉内注射、動脈注射、関節腔内注射…など

 

(3)吸入

吸入器を用いて薬をから吸い込み、気道の粘膜から薬を吸入させて、全身へ運ばれる方法です。

気道や肺に局所的に作用させる時にも用いられます。

 

特徴

  • 初回通過効果を受ける前に薬が全身に運ばれる

 

【定量噴霧吸入薬】

  • 容器の中のガスに薬をくっつけて、外に押し出すタイプ

 

【粉末吸入薬】

  • 容器の中で粉にして、それを自力で吸い込むタイプ

 

(4)経直腸(けいちょくちょう)

直腸から坐薬を投与して、直腸のまわりの血管から薬を吸入する方法です。

一般的に、速効性を期待するときと経口投与ができないときに用いられます。

 

特徴

  • 初回通過効果を受ける前に全身に運ばれる
  • 効果の発現が早い
  • 人によって吸収力に差があり、投与量の設定が難しい

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(5)経皮(けいひ)

皮膚から薬を吸収させ、血液を介して薬を全身に運ぶ方法です。

心臓系や呼吸器系の病気に用いられます。

 

特徴

  • 効果が持続的である
  • しかし、湿布などのパップ剤はかぶれなどの副作用の他に、効果が低下することもあるため、貼り続けないこともある
  • 軟膏、クリーム、ローション、ゲル…など

 

【軟膏】

  • 皮膚の表面を保護する作用がある
  • 刺激感が少ない
  • 傷口に使用できる
  • ベタついたり、てかりやすい

 

【クリーム】

  • 皮膚の中に浸透させる力が強い
  • 水が含まれているため、軟膏に比べてベタつきにくい

 

【ローション】

  • ローションは使用感が良く、夏場でも使いやすい
  • クリームや軟膏が使いにくい頭部などにも使える剤形である
  • 即効性がある
  • 刺激性が強く、傷口への使用は避ける
  • 汗で薬の成分が流れ落ちやすいため、効果が持続しにくい場合がある

 

【ゲル】

  • 皮膚の表面をベトつかせない
  • 冷却効果を期待できる
  • 皮膚への刺激感が少ないが、傷口への使用は避ける

 

(6)点眼(てんがん)・点鼻(てんび)・点耳(てんじ)

に直接作用させたい場合に用いる方法です。

 

特徴

【点眼】

  • 眼に直接作用させたい場合に用いる
  • 薬の一部が血管を介して全身に運ばれるので、副作用の心配があるため、使用量や回数を必ず守るようにする

 

【点鼻】

  • 鼻に直接作用させたい場合と、鼻の中にある血管を介して全身に薬を運ばせるために用いることもある

 

【点耳】

  • 耳に直接作用させたい場合に用いる
  • 点鼻薬として用いられるものもある

 

3.軟膏やクリームの塗りかたと保管方法とは?

軟膏やクリームの塗りかた

軟膏やクリームは塗り方によっても効果に差がでることがあります。

 

塗布(とふ)

  • 優しく伸ばす塗りかた
  • 軟膏やクリームの多くは塗布を行なう

 

塗擦(とさつ)

  • 擦り込む塗りかた
  • 強く擦り込むと皮膚にダメージを与えるため、優しく繰り返し塗り込むようにする
  • スキンケアに使用する保湿剤や、筋肉痛に使用する消炎鎮痛剤…など

 

軟膏やクリームは冬など気温や室温が下がると硬くなり、特に軟膏はクリームに比べて硬くなりやすい傾向があります。

硬いままで無理に肌に塗ると、塗りにくいだけでなく、皮膚にダメージを与えたり、痒みの原因となります。

塗る前に手のひらや手の甲に取り、体温で温め、柔らかくしてから使用するようにしましょう。

 

軟膏やクリームの保管方法

軟膏やクリームの保存温度は大部分が室温保存で、1℃~30℃の範囲内で保存することです。

夏に車内などに置いて溶けてしまった薬は、冷やした後に硬くなっても、同じ効果が得られない場合があります。

 

夏場など30℃を超える場合には冷蔵庫などに保存し、凍結して使用できなくなる軟膏やクリームもあるため、0℃以下にならないように冷気の吹き出し口などを避けて保存します。

 

薬によって、使用方法や保存方法に違いがあり、使用期限を過ぎる場合もあるため、袋や箱、説明書を一緒に保存しておきましょう。

 

4.軟膏やクリームで多い副作用とは?

接触皮膚炎

  • 軟膏やクリームに含まれている成分によって起こる
  • 添加物の成分によって起こる

 

軟膏やクリームを使用中にかぶれなどが出た場合は、すぐに受診します。

お薬手帳を利用して、処方箋の内容や、市販の箱や説明書などを貼り、医師や薬剤師に正しく伝えられるようにしましょう。

 

5.まとめ

血行促進作用のあるクリームの成分は、ビタミンE(トコフェロールなど)、ヘパリン類似物質、トウガラシチンキなどです。

クリームに含まれている場合、血行促進作用によって、皮膚の再生を早める役割があります。

 

むくみなど、体の血行促進を目的とする場合は、皮膚からの経皮吸収よりも、口からの経口投与が効果的といえます。

 

体調や体質、生活習慣、他の症状などを詳しく医師や薬剤師に伝え、適した薬を体に摂り入れましょう。

 

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