血行促進に効く手のツボとは?

東洋医学の考え方では、体には『経絡』が電車の線路のように張りめぐり、『ツボ(経穴)』が駅のように点在しています。

ツボを色々な方法で刺激することで、自然治癒力を高め、体の健康維持に役立ちます。

血行促進のために、手のツボを刺激してみましょう。

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1.血行不良の原因とは?

血行不良の原因

  • 筋力不足
  • 運動不足
  • 冷え
  • むくみ
  • 下着・衣類の締め付け
  • 長時間の同じ姿勢
  • 貧血
  • 低血圧
  • 食生活の乱れ
  • 水分不足
  • 糖尿病・高血糖
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 動脈硬化
  • 自律神経バランスの乱れ
  • ホルモンバランスの乱れ
  • ストレス
  • 喫煙・受動喫煙  など

 

血行促進のためには、これらに効くツボを刺激することが大切です。

ツボは手や足、耳、足の裏、全身にあるため、場所や状況に合わせて、さまざまな方法で押したり温めたりするようにします。

 

2.血行促進に効く手のツボとは?

血行促進に効く手のツボ

  1. 合谷(ごうこく)
  2. 陽谿(ようけい)
  3. 労宮(ろうきゅう)
  4. 神門(しんもん)
  5. 腎点(じんてん)

 

(1)合谷(ごうこく)

  • 血行促進
  • 自律神経バランスを整える
  • 万能なツボ

【ツボのとり方】

  1. 手の甲を上にして自然に広げる
  2. 親指と人差し指をたどり、骨のつけ根、V字形にくぼみができるところ
  3. 左右を少し痛みを感じるくらい押す

 

(2)陽谿(ようけい)

  • 体の冷え
  • 胸の痛み
  • 手の痛み

【ツボのとり方】

  1. 手の甲を上にする
  2. 親指の骨をたどり、前腕の骨の間のくぼみ

 

(3)労宮(ろうきゅう)

  • ストレス
  • 神経、心筋の興奮を鎮める

【ツボのとり方】

  1. 手のひらを上にする
  2. 手を握ったとき、中指と薬指の先端が手のひらにあたる中間(中指の骨を手首の方へなぞるとくぼみがあり、その少し小指側)

 

(4)神門(しんもん)

  • 心臓の機能を強化する

【ツボのとり方】

  1. 手のひらを上にする
  2. 小指の骨をたどり、手首の線と交わったくぼみ(手首のつけ根)のところ
  3. 左右を、少し軽めに長く押す

 

(5)腎点(じんてん)

  • 冷え
  • 血行不良
  • 頻尿

【ツボのとり方】

  1. 手のひらを上にする
  2. 小指の第一関節にある横じわの真ん中あたり

 

3.ツボと反射区の違いとメカニズムとは?

ツボとは

ツボ=経穴(けいけつ)といいます。

『副作用はない』と言われていて、体内に停滞していた老廃物が排出されたり、細胞の生命活動が正常化する過程で起こる変化として、施術後の尿量が増える、臭いや色に変化があらわれる、熱っぽく感じられるなどの『好転反応』が生じることがありますが、それらはすべて一時的なものです。

 

痛みや張りを感じるツボや反射区に対応する臓器や器官は、一概に病気というわけではなく、疲れや負担により『機能低下している』可能性があります。

 

ツボ押しの効果

  • 自律神経を整える
  • 血管を拡張して血液の流れを促進
  • 免疫系の細胞を活性化
  • 自然治癒力の向上など

 

ツボ・経穴(けいけつ)と経絡(けいらく)の考え方とは

人間の生命活動は、さまざまな内臓の働きによって維持されています。

東洋医学では、内臓を臓腑(ぞうふ)といい、六臓六腑に分けて考えます。

 

六臓

  • 脾(膵臓)
  • 心包(しんぽう):心臓や血管などの総称

 

六腑

  • 大腸
  • 小腸
  • 膀胱
  • 三焦(さんしょう):呼吸循環、消化吸収、泌尿排泄などのリンパ系

 

六臓六腑につながる『経絡(けいらく)』というエネルギーの道筋を、一種のエネルギーである『気血(きけつ)』がめぐっています。

この経絡の上に点在するのが、ツボ=経穴(けいけつ)で、目には見えないエネルギーが出入りする点と考えられています。

 

ツボ療法は、全身にエネルギーを行き渡らせ、誰もが持つ自然治癒力を高めて、正常で健康な状態に戻すことが目的です。

繰り返しおこない、継続することで体質そのものを改善・強化することができます。

 

ツボが作用するメカニズム

  1. 鈍った神経を調整する
  2. 情報が脊髄を走る中枢神経を通り、自律神経の司令塔である視床下部を刺激する
  3. 視床下部からの指令が、ツボと関連のある臓器や神経などの各器官に届き、痛みを緩和して、症状を改善する

 

反射区とは

ツボが1つの『点』であるのに対して反射区は『面』で、1ヵ所ずつの範囲が大きいのが特徴です。

この反射区に基づいて揉みほぐすのが、反射学(ゾーンセラピー)の考えをもとに確立されたリフレクソロジーです。

リフレクソロジーは、足の裏や手のひらの末梢神経の集中個所を刺激することで、それに該当する臓器や器官の働きを活発にさせ、機能を高める健康法です。

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4.ツボの押し方

ツボの正しい位置の見つけ方とは

ツボは、刺激に対して大変に敏感です。

指の腹で強く押すと他では感じない痛みや心地よい圧痛、ジーンと響くような感覚があったり、皮膚を軽くつまんだとき、周囲の他のところはさして痛くもないのに、チクンと鋭い痛みを感じたりします。

自分の手と、体の感覚でツボを見つけることがとても大切です。

 

指圧の目安

ツボの押し方

  • 親指で押す
  • 『気持ちいい痛さ』を感じる程度の強さで押す
  • 5秒かけて押し、5秒かけて離す

 

ツボを押す回数

  • 左右にある場合、各5回~10回

 

呼吸とツボを押すタイミング

  • 息を吐きながら、ツボを押す
  • 息を吸いながら、指を離す

 

ツボ押しの効果的なタイミング

  • 入浴後や寝る前など、体がリラックスして、血行も良くなっている状態が効果的
  • 通勤時間や仕事の合間などは、深呼吸をしてリラックス状態をつくる

 

ツボを刺激するさまざな方法

ツボを刺激する最良の方法は、『針』と『灸』ですが、家庭での針治療や、外出先での灸は不向きです。

自分で簡単にでき、効き目の高いのは『指圧』ですが、刺激による効果が持続しないという短所があります。

それぞれに長所と短所があり、またツボの場所や症状によって向き不向きがあるため、やりやすい方法で、継続的におこなうことが効果的です。

 

針による治療法

  • ツボの深部まで刺激が伝わるため、非常に効果的
  • 指すだけでなく、上下に動かしたり、回転させると効果的のため、専門的な知識が必要となる
  • 国家資格を取得した専門家がおこなう治療法
  • 深部のコリをほぐし、血行促進して、自律神経のバランスを整える
  • 1ヵ所のツボを強めに刺激したいときは、爪楊枝、ボールペン、硬貨などを使うと良い
  • また爪楊枝をまとめて束ね、刺激する方法もある

 

熱冷刺激(灸など)

  • 灸による刺激が代表的
  • ツボに火傷させることで、細かい神経が持続的に刺激され、その効果が非常に大きくなる
  • 同時に火傷毒素が発生し、自律神経に作用して、その働きを整える
  • 皮膚上に置いたモグサを燃焼させて、熱刺激を与える療法
  • 家庭では、安全で効果の高い温灸(間接灸)が良い
  • 火を使わないお灸も市販されている
  • 肩や首のコリ、冷えからくる症状には、ドライヤーや家庭用温灸が効果的

 

圧迫による刺激(指圧)

  • 指圧は『手技療法』のひとつ
  • 一般的で簡単におこなえるのが指圧
  • 手の指、手のひらを使い、ツボを押す
  • 米粒などの小さな刺激物をツボに貼る方法もある
  • 足裏や背中への刺激はゴルフボールやテニスボールなどを使うと楽におこなえる

 

摩擦による刺激(マッサージなど)

  • マッサージは、全身をほぐし、血行促進しながらツボを刺激する
  • 揉む、押す、たたく、つまむ、はさむ、ひっぱるなど、体の部位によって技法を使い分けると効果的
  • 筋肉のこわばりや体のコリをほぐし、内臓の疲れをとり、働き強める
  • 手だけでなく、なるべく毛の柔らかい洋服ブラシを使うことで背中や腹の広い部分が刺激できる
  • 歯ブラシで小さな子どもにも刺激できる

 

震動による刺激

  • マッサージ機などにより、体に震動を与えてコリをほぐす
  • 感受性に個人差が大きくあり、効果の実感もそれぞれである

 

光線による刺激

  • 日光(太陽光線)にあたることが健康に良いため、応用して特定のツボに光線を当てる刺激法

 

磁力による刺激

  • 市販のマグネット治療器具などのように、小さい磁石をツボに貼りつける刺激法
  • 磁力は、細胞膜のイオンに変化を与えるため、刺激効果が高い
  • 特に脳のような中枢部には、かなりの影響が期待できる

 

薬物による刺激

  • サリチル酸、インドメタシンなど、炎症やコリを鎮める成分を用いた湿布や薬剤を皮膚に貼る方法

 

電流による刺激

  • 電流をうまくコントロールして使うことで高い効果が出る

 

5.ツボを刺激するときの注意点とは?

ツボを刺激しない方が良いときとは

  • 食後30分以内
  • 飲酒後
  • 空腹時、疲労時
  • サウナに入った後
  • 発熱中
  • 体調が悪い時
  • 妊娠中
  • 生理中
  • 手術後
  • 腎臓が悪い人
  • 心臓が悪い人
  • 伝染病にかかっている人
  • ツボの周辺にけ異常(腫れ・痛み、骨折・脱臼、けがなど)がある人

 

体の状態により、刺激が強すぎて悪い影響を与えることもあります。

特に子どもやお年寄り、妊娠中は、体の未発達や内臓の機能低下などのため、強い刺激を避けるようにしましょう。

また、疲労がたまっている場合も症状が悪化することもあります。

 

6.まとめ

血行促進に効果的なのツボは、合谷(ごうこく)、労宮(ろうきゅう)、神門(しんもん)です。

指圧は、簡単に安全におこなうことができますが、効果の持続性がないため、こまめにおこないましょう。

針治療など、専門家の治療を受けることで、深部まで刺激が伝わるため高い効果を期待できます。

 

全身のツボや反射区を刺激して、健康維持に役立てましょう。

 

↓こちらの記事もご覧ください

[血行不良が口臭の原因?においの成分と発生のメカニズム]

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