【入浴剤による血行促進作用のメカニズム】とは?水道水と炭酸泉の違い

入浴により体温が上昇すると、皮膚の毛細血管が広がり、全身の血液循環が良くなります。

入浴剤を入れることで、さらに血行促進作用を高めることができるため、目的に合った入浴剤を選びましょう。

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1.入浴剤の種類と効果とは?

入浴剤の種類と効果

①無機塩類系

  • 保温効果の持続
  • 清浄効果を高める

 

②炭酸ガス系

  • 血行促進効果
  • 保温効果
  • 新陳代謝促進
  • 疲れや痛みの緩和
  • 冷えの改善

 

③薬用植物・生薬系

  • 生薬の種類によって異なる効果がある
  • 独特な香りによるリラックス効果

 

④酵素系

  • 皮膚に無理な刺激を与えず、清浄にすることで入浴効果を高める

 

⑤清涼・クール系

  • 清涼効果
  • 洗浄効果

 

⑥スキンケア系

  • 保湿効果
  • 肌あれ予防

 

入浴による3つの作用

入浴によって得られる作用は、『①温熱作用』(体温上昇、血管拡張)、『②水圧作用』(圧力による血行促進、肺呼吸の活発化)、『③浮力作用』(筋肉や関節の負担軽減、心身のリラックス)の3つです。

温かいお風呂に入ることでも、血行を良くする効果があり、リラックス作用によって副交感神経を優位にして血管を拡張させます。

しかし、湯温や浴室との温度差により、高血圧を招くため、入浴方法に注意が必要です。

 

血行促進効果のある生薬や精油など

桂皮(ケイヒ)/シナモン/ニッキ

  • 血行を促進する
  • 発汗を促す
  • パウダータイプのシナモンを湯船に2、3回振り入れる

 

天然塩

  • 血行促進作用
  • 大さじ3杯(45〜50g)程度

 

日本酒

  • 血行促進
  • 体温上昇
  • 美肌効果
  • 体内の老廃物を排出
  • コップ半分(100cc)程度

 

精油(オレンジ、ローズマリーなど)

  • 血行促進
  • 湯船に2、3滴たらしてかき混ぜる
  • 肌の弱いひとは、浴室の床に垂らして香らせる

 

2.『炭酸ガス系入浴剤』による血行促進作用のメカニズムとは?

炭酸ガス系入浴剤とは

炭酸ガスとは、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等とコハク酸、フマル酸、リンゴ酸等を組み合わせたもので、血管拡張作用があります。

お湯に炭酸(二酸化炭素/CO2)が溶け込んでいるものを総称して『炭酸泉』と呼び、入浴することを『炭酸浴』といいます。

 

炭酸ガス系入浴剤が血行促進につながるメカニズム(仕組み)

  1. 湯に溶けた炭酸ガスは皮膚から吸収され、容易に皮下内に入り、直接血管の筋肉へ働きかけ『血管を拡げる』
  2. 血管が拡がると末梢血管の抵抗が弱まるので血圧が下がり、『血流量が増える』
  3. その結果、全身の新陳代謝が促進され、疲れや痛み等が緩和する
  4. 皮下内に入った炭酸ガスは、肺から呼気として体外へ出されるため、身体の中に蓄積することはない

 

同時に温かい湯に入っているならば血液が体表面の熱を全身へと運び、身体の芯まで温まることになり、冷えの改善につながります。

 

3.日本の炭酸泉とは?

日本の炭酸泉

  • 兵庫県【有馬温泉】
  • 大分県【長湯温泉】
  • 大分県【七里田温泉】

 

水道水との違い

炭酸浴は、二酸化炭素の吸収によって血管が拡張することにより血行を促進する作用があるため、高温での入浴による体温上昇や発汗とは関係なく血流量が増えます。

水道水の入浴では、体温と血流が高まると、一緒に血圧も上昇するのですが、炭酸浴の場合は血圧を上昇させることなく血流量が増えるため、体への負担が少なく、動脈硬化予防になります。

 

水道水の入浴に比べて保温効果が持続し湯冷めしにくいため、冷えによる新陳代謝の悪化、肌のくすみ、吹き出物、目の下にクマの予防や改善、冷え性改善にもなります。

発汗による水分の放出を防いで、乾燥予防ができ、皮脂などタンパク質汚れになじみやすい性質があるため、毛穴の汚れをしっかり落としてくれる効果が期待できます。

 

自宅のお風呂を炭酸泉にする装置や、人工炭酸泉を備えた温泉施設、スパ、スポーツ施設、自然の炭酸温泉や入浴剤などさまざまな方法で炭酸浴を楽しみ、血行促進につなげましょう。

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4.効率的な水分補給の方法とは?

ミネラル量と水の硬度とは

水には、主に『カルシウムイオン』と『マグネシウムイオン』が含まれていて、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を『硬度』といいます。

 

硬水と軟水の違いとは

硬水

  • 硬度120mg/l以上(WHO/世界保健機関の基準)
  • カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水
  • 硬水はマグネシウムが多いほどしっかりした飲みごたえを感じる

 

軟水

  • 硬度が120mg/l以下(WHO/世界保健機関の基準)
  • 口当たりは軽く感じる
  • 日本はほとんどが軟水

 

また、一般的に硬度度0~100mg/lを『軟水』、硬度101~300mg/lを『中硬水』、硬度301mg/l以上を『硬水』と分けられる場合もあります。

 

効率的な水分補給の方法

水分不足や水分過剰により体に負担をかけることなく、疲労回復や健康維持に役立てることができると考えられています。

一気にたくさん飲むのではなく、1回コップ1杯程度(150〜250ミリリットル)の量の水を1日に6〜8回飲み、1日の必要量(健康体の場合約1.5リットル)を補給するようにしましょう。

 

①朝起きたとき

寝ている間に皮膚や呼吸を通して水分が失われ、血液中のミネラル濃度も高くなっているため、朝一番の水分補給が重要です。

 

②スポーツをするとき

大量の汗により、水分とともにナトリウムなどのミネラルも体から失われます。

ミネラルや糖分を十分にとる必要がある場合はスポーツドリンクを、糖分濃度を抑えたほうがいい場合はスポーツドリンクをミネラルウォーターで薄めたものを摂取します。

 

③入浴するとき

入浴による発汗で水分を失うため、入浴前後に水分を補給します。

サウナや半身浴などで多量に発汗した場合は、ミネラルや糖分も補いましょう。

 

④就寝前

睡眠中の水分不足による血液中のミネラル濃度の上昇を防ぐため、適度に水分を補給します。

水分の摂りすぎは睡眠の質を下げるため注意しましょう。

 

1日の水分排出量と摂取量の目安

私たちの体は成人で体重の約60〜65%が水分で構成され、この水の働きで、栄養素や代謝物の運搬、体温の調節などがおこなわれ、生命活動の機能が保たれています。

 

水分排出量:約2.3リットル

  • 尿や便として、約1.3リットル
  • 不感蒸泄(皮膚や呼気、汗など)として、約1リットル

 

水分摂取量:約2.3リットル(健康体の場合)

  • 平均的な食事から、約0.6リットル
  • 食べ物を分解してエネルギーを得る際に、約0.2リットル
  • 飲料水から、約1.5リットル

 

この摂取量と排出量のバランスがくずれると、さまざまな症状があらわれます。

水分が不足すると、脱水症や熱中症の原因になります。

また、過剰に摂取した場合、水中毒という症状が引き起こされ、内臓に負担がかかり体がだるくなったり消化不良を起こしたりすることがあります。

これは体内のナトリウム濃度が低下するためで、ひどい場合は死に至ることもあります。

一度に大量の水を摂取しないよう注意が必要です。

 

5.まとめ

血行促進作用のある入浴剤は、『炭酸ガス系入浴剤』や桂皮(ケイヒ)の入った入浴剤です。

 

入浴による3つの作用により、血行を良くする働きがありますが、炭酸ガス系入浴剤を使用することで、高温の湯舟に入らなくても血行を促進することができ、高血圧の予防になり体の負担を減らすことができます。

 

入浴剤による血行促進作用は、①湯に溶けた炭酸ガスは皮膚から吸収され、容易に皮下内に入り、直接血管の筋肉へ働きかけ『血管を拡げる』、②血管が拡がると末梢血管の抵抗が弱まるので血圧が下がり、『血流量が増える』、③その結果、全身の新陳代謝が促進され、疲れや痛み等が緩和する、④皮下内に入った炭酸ガスは、肺から呼気として体外へ出されるため、身体の中に蓄積することはない、という仕組みになっています。

 

血行促進することで、体の健康と、肌の美容に効果があります。

脱衣場と浴室との温度差があったり、42度以上のお湯に入ると血圧が上がりやすいため湯温に注意して入浴をしましょう。

 

↓こちらの記事もご覧ください

[ターンオーバーとは?血行促進が肌の新陳代謝を整える理由]

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